- プログラミング教室の月謝って、5千円と3万円じゃ一体何が違うの?
- 料金が違いすぎて、どれが適正価格なのか全然わからない…
- 高いお金を払って、もし子どもがすぐ飽きたらどうしよう?
そんなふうに、たくさんの情報を前に、どの教室を選べばいいか立ち止まってしまっていませんか?
周りの子が始めたと聞くと少し焦る気持ちと、子どもの将来のために何かしてあげたいという想い。でも、月々の負担を考えると、できるだけ費用は抑えたいのが本音ですよね。
料金が高いのにも、安いことにも、それぞれちゃんとした理由があります。
この記事では、たくさんの教室を比較分析してきた私が、「これだけは知っておけば、もう迷わない!」と感じたポイントを中心に、正直に、わかりやすく解説します。
- プログラミング教室のリアルな料金相場
- 料金が高い教室と安い教室の決定的な違い
- 後悔しない教室選びのための具体的なチェックポイント
- 無理なく続けるための、費用を賢く抑えるコツ

この記事を読み終えるころには、料金の高さや安さに振り回されることなく、自信を持って次の一歩を踏み出せるようになっているはずです!
結論】プログラミング教室の料金相場は、ざっくりいくら?


まず結論からお伝えしますと、プログラミング教室の月謝は10,000円から20,000円が中心的な価格帯です。この金額を一つの基準として持っておくと、教室探しがぐっと楽になりますよ。
ここでのポイントは以下の通りです。
- プログラミング教室の月謝は、10,000円~20,000円が中心。
- まずは15,000円前後を目安に考えると、比較検討しやすい。
- オンラインか通塾かなど、指導形式によって料金は変わる。
なぜなら、この価格帯には、オンラインで指導を受ける形式から、実際に教室へ通う形式まで、現在主流となっている指導形態の多くが含まれているからです。もちろん、これより安い教室や高額な教室もありますが、まずはこの中心価格を把握することが大切。
具体的には、指導形式によって以下のような料金の違いが見られます。これはあくまで目安ですが、全体像をつかむのに役立つかと思います。
指導形式 | 月謝の目安 | 初期費用の目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
オンライン自習型 | 5,000円~12,000円 | 0円~10,000円 | 動画や教材を使って学習。自宅で進めやすい。 |
オンライン指導型 | 10,000円~20,000円 | 10,000円~30,000円 | 先生に直接質問でき、進み具合も確認してもらえる。 |
教室通塾型 | 12,000円~25,000円 | 10,000円~50,000円 | 対面で学べる。周りと刺激し合える環境。 |
というわけで、はじめの一歩として、月謝15,000円前後を基準に情報収集を始めると、「この教室は少し高めだな」「こちらは続けやすい価格帯かも」といった判断がしやすくなるでしょう。
なんでこんなに料金が違うの?高い教室と安い教室の「差」の正体


料金の全体像がわかると、次に「どうしてこんなに価格が違うの?」という疑問が湧いてきますよね。月謝が数千円のところもあれば、数万円するところも。
- 料金差は「良い・悪い」ではない
- 高い教室がお金をかけているポイント
- 安い教室が持つ独自の価値
この価格差は、決して「良い・悪い」という単純なものではありません。それぞれの教室が、どこに価値を置き、何にお金をかけているかという方針の違いから生まれています。
ここでは、その「差」の正体を、高い教室と安い教室、それぞれの視点から見ていきましょう。
高い教室はここにお金をかけている(未来への投資価値)
料金設定が高めの教室は、将来的に役立つ本格的なスキルを身につけるための「投資」として、質の高い指導を提供することに力を入れています。
その理由は、目先の楽しさだけでなく、5年後、10年後を見すえた教育を届けたいと考えているから。論理的に考える力や、問題を解決する力をじっくり育むためには、相応のコストがかかるのが実情です。
実際に、高価格帯の教室では、以下のような点にお金をかけていることが多いでしょう。
- 指導者の専門性
-
現役のエンジニアや教育のプロが指導にあたるケース。複雑な質問にも的確に答えてくれる安心感。
- 教材へのこだわり
-
高価なロボットキットや、教室が独自に開発したソフトウェアを使用。子どもの知的好奇心を引き出す工夫。
- 段階的なカリキュラム
-
基礎から始まり、最終的には大人も使うようなプログラミング言語(Pythonなど)の習得を目指す、長期的な学習計画。
要するに、料金が高い教室は、質の高い指導者や教材をそろえ、将来につながる本格的な学びの場を用意しているのです。そのための費用が、月謝に反映されている、というわけですね。
- 専門性の高い指導者が教えてくれる。
- 質の高い独自の教材(ロボットなど)を使っている。
- 将来役立つ本格スキルを見すえたカリキュリ ラムが組まれている。
安い教室は「悪い」わけじゃない(始めるきっかけとしての価値)
一方で、料金が安い教室は、プログラミングの世界への扉を開く「きっかけ」として、非常に大きな価値を持っています。
なぜ費用を抑えられるかというと、運営を効率化する工夫を凝らしているからです。たとえば、家賃のかからないオンライン形式に特化したり、無料の優れた教材(Scratchなど)を活用したり。決して、指導の質をないがしろにしているわけではありません。
具体的には、以下のような特徴が見られます。
- 指導形式の工夫
-
映像教材を使った自習スタイルが中心。自分のペースで進めたい子どもには、むしろ集中しやすいことも。
- 教材の選定
-
世界中の子どもたちが使っている無料のプログラミングソフトを活用。追加の教材費がかからないのは嬉しいポイント。
- 目標設定の明確化
-
まずは「プログラミングって楽しい!」と感じてもらうことを最優先。短期間でゲームを完成させるなど、達成感を得やすいカリキュラム。
おさらいになりますが、料金が安い教室は、プログラミングへの興味の第一歩として、気軽に始められるよう設計されています。



費用を抑えながら、「うちの子はプログラミングに興味を持つかな?」と試せるのは、大きな利点と言えるでしょう。
- 運営の工夫(オンライン活用など)で費用を抑えている。
- 「プログラミングは楽しい」と感じるきっかけ作りに最適。
- 気軽に始められ、興味があるかを試せるのが利点。
料金だけで決めない!わが家に合う教室の選び方と失敗しないポイント


料金の相場やその理由がわかったところで、いよいよ教室選びの本番です。ここからは、たくさんの情報の中から「わが家の正解」を見つけ出すための、最も重要なパートになります。
- 情報に振り回されないための「わが家だけの判断基準」
- 先輩たちが経験した「よくある失敗」とその具体的な対策
- 後悔しない教室選びのための最終チェック項目
「あそこの教室は評判が良いらしい」といった周りの声も気になるところですが、一番大切なのは、あなたの目でしっかりと見極めること。そのための具体的な方法を、順を追って見ていきましょう。
契約前にチェックしたい「わが家の判断基準」5つ
「最高の教室」は、一つではありません。ある子にとっては素晴らしい授業でも、別の子には合わないことも。だからこそ、世間の評価よりも「わが家の基準」を持つことが、後悔しない選択への一番の近道です。
理由は、学習を進める主役は、ほかでもないあなたのお子様だから。その子の性格や興味の対象を無視しては、どんなに優れた授業も効果は半減してしまいます。
教室の体験や相談へ行く前に、ぜひ以下の5つの基準について、ご自身の考えを整理してみてください。
- 目的は何か
-
まずは「楽しむこと」が優先か、将来を見すえて「本格的なスキル」を身につけたいのか。目的によって選ぶべき教室は大きく変わります。
- 本人の性格に合うか
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一人で黙々と作業するのが好きなタイプか、友達と一緒の方が頑張れるタイプか。ほめられて伸びるのか、少し難しい課題に挑戦したいのか。本人の気質を考慮しましょう。
- 学習形式はどちらが良いか
-
送迎の手間がなく、時間を有効に使えるオンラインか。お友達と顔を合わせ、一緒に学ぶことに価値を感じる通塾か。生活スタイルに合わせて検討することが大切です。
- サポート体制は十分か
-
急な体調不良などで休んだ際の振替授業はあるか。授業以外での質問は可能か。また、自宅での課題など、保護者の関わりがどの程度求められるかも確認しておくと安心ですね。
- カリキュラムの内容
-
ブロックを組み立てるロボット作りか、画面上でキャラクターを動かすゲーム作りか。本人が「面白そう!」と心から思える内容であることが、継続の鍵です。
というわけで、この5つの基準を軸にすることで、たくさんの教室の中から、自然と候補が絞られてくるはずです。
- 目的:楽しみたい or 本格的に学びたい
- 性格:一人で集中 or みんなでワイワイ
- 形式:便利なオンライン or 刺激のある通塾
- 支援:振替制度や質問のしやすさ
- 内容:ロボット or ゲーム作りなど、本人が興味を持つもの
より詳しい教室選びの全体の流れについては、こちらの記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。


よくある失敗パターンとその防ぎ方
他の人の経験から学ぶことは、失敗を避けるための賢い方法です。ここでは、教室選びで起こりがちな3つの失敗パターンと、それを防ぐための具体的な対策をお伝えします。
失敗①:「子どもがすぐ飽きてしまった…」
パンフレットやウェブサイトの情報だけで判断してしまうと、この失敗に陥りがちです。
必ず2つ以上の教室で体験授業を受けましょう。 大人が「良さそう」と感じることと、本人が「楽しい」と感じることは違いますから。
授業中の本人の表情、特に目が輝いているかどうかを、何よりも優先して判断してください。
失敗②:「質問できずに、ついていけなくなった…」
特に人見知りな性格の場合、わからない点をそのままにしてしまい、だんだんと授業が苦痛になってしまうことがあります。
なので、「うちの子は少し引っ込み思案なのですが、先生からはどのようなお声がけをしてもらえますか?」などと具体的に聞いてみましょう。
失敗③:「送迎や自宅での課題が、思ったより大変…」
学習を続けるのは本人ですが、それを支える保護者の負担が大きすぎると、続けるのが難しくなってしまいます。
通塾の時間や自宅での課題にかかる時間の目安を、具体的に確認しましょう。
「週に1度の送迎は、無理なく続けられるか」「自宅での課題に、どれくらい付き添う必要があるか」を現実的に考えておくことが大切です。
- 飽きてしまう失敗 → 複数体験して本人の「表情」で決める。
- 挫折する失敗 → 指導者の対応を体験時に見極める。
- 続かない失敗 → 保護者の負担も現実的に考える。
費用を抑えることを重視しすぎると、サポートが手薄で挫折につながることもあります。安い教室のメリット・デメリットをしっかり理解しておくことも、失敗を防ぐ大切なポイントですよ。
意外と見落としがち!追加でかかる費用はこれ


「入会後に、こんなはずでは…」と後悔しないために、月謝以外にかかる可能性のある費用を事前に把握しておきましょう。
理由は、ウェブサイトなどには目立たないように記載されていることも多く、見落としやすいからです。しかし、年間で考えると大きな金額になることも。
契約前に、以下の項目について追加費用が発生するかどうかを必ず確認することをおすすめします。
費用の種類 | 具体的な内容(例) |
---|---|
教材費 | テキスト代、ロボットキットの購入・レンタル費、追加パーツ代 |
機器の費用 | パソコンやタブレットのレンタル料、または購入が必要な場合 |
教室の管理・維持費 | システム利用料、施設利用料などが月謝とは別に発生する場合 |
イベント参加費 | 発表会やコンテストへの参加費用 |
大切なことは、契約前にすべての費用について明確な説明を求めること。
口頭だけでなく、書面で確認できると、より安心ですね。体験授業の際には、「月謝以外に、年間で支払う可能性のある費用をすべて教えていただけますか?」と直接聞いてみるのが一番確実でしょう。
- 教室選びでは「総額でいくらかかるか」という視点が重要。
- 教材、機器、管理費、イベント費などがないか確認する。
- 不明瞭な点は、必ず契約前に質問して解消しておく。
費用をぐっと抑える3つのコツ


質の良い学びを、できるだけ費用を抑えて続けたい、というのは誰もが思うこと。ここでは、少しの工夫で無理なく続けるための、賢い節約術を3つご紹介します。



知っているだけで選択肢が広がる、すぐに試せる方法ばかりです。
オンライン教室を賢く活用
費用を抑える上で、最も効果的な方法の一つがオンライン教室を選択肢に入れることです。
なぜなら、オンライン教室は教室を構えるための家賃や光熱費がかからない分、料金が比較的安く設定されている傾向にあるからです。また、保護者にとっても送迎の時間や手間が省けるという、大きな利点があります。
たとえば、画面共有の機能を使えば、指導者は生徒の手元を直接見ているかのように、細やかなアドバイスを送ることが可能。対面と変わらない質の指導を受けられる教室もたくさんあります。
そのため、場所を選ばないオンライン教室も合わせて検討することで、費用を抑えつつ、質の高い指導を見つけられる可能性が大きく広がります。
わが家でもオンラインのプログラミング教室に通っています。たくさんのオンライン教室を実際に体験して、本当におすすめできる教室をこちらの記事にまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。


- 通塾型に比べて料金が安い傾向にある。
- 送迎の手間と時間がかからない。
- 選択肢が全国に広がり、より良い指導者に出会える可能性も。
自治体や学校のプログラムをチェック
民間の教室だけでなく、お住まいの自治体や学校が提供しているプログラムに目を向けてみるのも、非常におすすめの方法です。
根拠は、これらのプログラムは公的な予算で運営されていることが多く、非常に安い料金、あるいは無料で参加できるケースが少なくないから。
具体的には、お住まいの市区町村の広報誌や、公民館・児童館の掲示板、学校から配布されるお知らせなどを確認してみましょう。単発の体験講座として開催されることも多いですが、「プログラミングに興味を持つかどうかのきっかけ作り」としては十分すぎるほど価値があります。
というわけで、まずは公的なプログラムに参加して、費用をかけずに本人の関心度を確かめてみる、というのも賢い選択の一つです。



わが家も定期的に自治体のプログラミングイベントはチェックして、子どもの興味関心があるものには積極的に参加しています。
- 無料または格安で参加できることが多い。
- 地域の広報誌や公民館、学校のお知らせをチェックしてみる。
- 本格的に始める前の「お試し」として最適。
キャンペーン・兄弟割引を見逃さない
最後は、少しのタイミングと情報収集で差がつく方法。教室が実施するキャンペーンや割引制度を最大限に活用することです。
理由は、多くの教室が生徒募集のために、期間限定でお得なキャンペーンを実施するからです。特に、新年度が始まる前の1月~4月は狙い目かもしれません。
実際に、教室のウェブサイトをチェックすると、以下のような案内を見つけることができます。
- 入会金無料キャンペーン
- 初月の月謝が半額または無料
- 兄弟姉妹で入会すると、2人目以降の月謝が割引
- お友達紹介で、紹介した側とされた側の両方に特典
繰り返しますが、大切なことは入会を決める前に、必ず教室の公式ウェブサイトの「お知らせ」や「キャンペーン情報」のページを確認すること。もし兄弟姉妹で通うことを検討しているなら、割引制度があるかどうかを直接問い合わせてみるのも良いでしょう。
まとめ|「高い教室=正解」じゃない。わが家にぴったりな教室を選ぼう
この記事では、「プログラミング教室の料金、なんでこんなに違うの?」という最初の疑問に答えるため、料金の相場から価格差の本当の理由、後悔しないための教室選びの基準、そして費用を賢く抑えるコツまで、
- 料金の差は、未来への「投資」か学びへの「きっかけ」かという価値の違い。
- 大切なのは、料金や評判より「わが家の判断基準」を持つこと。
- 月謝だけでなく「追加費用」も確認し、総額で判断するのが失敗しないコツ。
- オンラインや公的プログラムなどを活用すれば、費用を抑えて質の高い学びも可能。
- 最終判断は、「体験授業」で本人が楽しんでいるかで決めるのが一番。
プログラミングを通して身につく、論理的に考える力や問題を解決する力は、これからの時代を生きていく上で、きっと大きな支えとなるものです。将来どんな道に進むとしても、必ず役立つ大切なスキルと言えるでしょう。
「高い教室は安心だけど、費用が…」「安い教室は少し心配…」と料金だけで立ち止まってしまう前に、まずはあなたのお子様が「これ、面白い!」と感じられるかどうかを、その目で確かめてみてください。いくつかの体験授業に参加してみることで、きっと最高のスタートが見つかるはずです。



「いろいろわかった上で、プロが選んだおすすめ教室が知りたい!」という方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

